オクトパストラベラーの欠点をあげてみようか

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7月13日発売の「オクトパストラベラー」。
JRPG好きにはたまらない一品として、大変な評判になってますね。

自分は各キャラの第2章までクリアしたところです。
システムはあらかた把握できたと思うので、ここらでオクトパストラベラーの欠点をあげつらってみたいと思います。

 

 

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シナリオ見るのがかったるい(-60点)

最大の欠点がコレ。
会話のテンポが非常に悪く、実にストレスフルです。

その理由は2つ。

一つは、うなづいたり、距離をとったりといった『人間の動き』をいちいちキャラクターが表現していること。
もう一つは、会話の際の「えーっと」とか「うーん」とかいった『間』までフルボイスで表現してること。

例をあげるとこんな感じです。

 

A:「えーっと。Bさん…。XXXXXです」

Bがうなづく

B:「あ、それは…。XXXXXなんです」

Aが背を向ける。
少し離れる。
少し間が空く。

A:「なるほど…。ということは、XXXXXですね」

 

人間の会話としては自然かもしれないですが、ゲームでいちいちこんな間を持たせられてもかったるいだけです。
なんでもリアルにすればいいってもんじゃないでしょう。

他の部分では優れたセンスをビンビンに感じるのに、どうして会話周りだけこんなイモいんですかね…。
さてはスタッフに一人無能がいるな…?

 

 

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パーティチャットの内容が薄い(-40点)

このゲームには、特定のタイミングで主人公同士の会話が発生する「パーティチャット」という機能があります。
試みとしては面白いのですが、この会話内容が実に薄い

詳細はYoutube辺りを見ていただくとして、
・内容が無い、どうでもいい会話
・かといって笑えるわけでもなく、本当にただの無意味な会話
・いわゆるテンプレそのままの内容。実に素人くさい
等等の問題点があります。

正直、見てるこっちが恥ずかしい。
これ、別のスタッフが手空きで書いたような印象を受けますが、実際はどうなんでしょうね…?

 

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ジョブシステムの練り込みがいまいち(-15点)

本作のウリの一つである、往年のJPRGを想起させる「ジョブシステム」。
それぞれのジョブに個性があって、使い分けはとても楽しいのですが、残念ながら練り込みはイマイチと言わざるを得ません。

育成の意図としては、
「色んなジョブを使ってアビリティを集めて、最強のカスタマイズを目指そう」
というものだと思います。

が、問題はJP(ジョブポイント)が全ジョブで共通という所なんですね。

JPが使い回せてしまうので、色んなジョブを使うよりも、稼ぎやすいジョブで大量のJPを稼いだ方がずっと楽です。
その結果、ジョブを切り替えるのはアビリティを覚える一瞬だけで、ほぼ固定のジョブで突き進むことになります…。

これを育成しやすくて良いと見る人もいるかもしれませんが、個人的には残念でした。
FF5みたいにJPはジョブごとに持たせたほうが、色んなジョブを使う機会があって面白かったんじゃないかなあ…。

 

 

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で、結論は?

他にも
・主人公切り替えシステムはあまり活かせてなく微妙
・盗みや探るのリセマラがめんどい
・バランスがちょっと大雑把
などなど、細かい粗はたくさんあります。

で、じゃあ結局このゲームは駄作なの?と言われれば、

そりゃもうムチャクチャ面白いです。


美しいドット絵! +50点
細部まで作り込まれているフィールドコマンド! +60点
最高のBGM! +80点

そして何よりも、熱い熱い戦闘システム!! +150点


このゲームのボス戦の熱さは尋常じゃないです。

BPとブレイクによって、ピンチとチャンスが必ず訪れるようになってるためです。
ブレイクしたボスに強烈な攻撃を叩き込む快感といったら、ちょっと他では味わえません。

いやー、シンプルながらすごいシステムですよ、これは。

 

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まとめ

うだうだと書きましたが、要するに、些細な欠点なんか大きな魅力の前では消し飛んでしまうということです。

ゲームは「つまらなくはない」ことよりも、「面白い」ことの方がずっと大事なんですね。
当たり前といえば当たり前なんですが。

エンタメがこれだけ溢れている今の世の中では、よほど面白いものじゃないと印象に残りません。
なので無難なラインを目指すよりも、どこかで一点突破する必要があると思うのです。
だって、ゲームは楽しむためにやるものだし。


オクトパストラベラー、本当にいいゲームです。

これからも、「俺たちはこんなゲームが好きなんだ!」っていうスタッフの情熱が見えるような作品に、たくさん出会えればいいなと思います。