あっ、仕事ができる人

うちの会社に、めっちゃ「できる人」がいる。

中途のプログラマーで、年齢もそこそこ。
正直スキル的には大したことはない。
新人に毛が生えた程度だ。

だが彼はチームに加わるなり、あっという間にチームの中心になった。

みんなが彼に相談する。
彼がいることで、全体が円滑に動くようになる。
既にチームに欠かせない人材である。

そんな彼が日頃どんなふうに仕事をしているのか、ちょっと観察してみた。


意見をハッキリ言う

良いことも悪いことも、「自分はこう思う」ということをハッキリと伝える。
とにかく発言が多い。間違ってても気にしない。

嫌な感じにならない

反対意見を言ったり、注意したりする時に、「いや〜な感じ」にならない。
キレたり見下したりせず、フラットに「こうだからこの点は良くない」ということを伝える。

人の話をしっかり聞く

忙しくても、疲れてても、人の話を正面からしっかり聞く。
めんどくさそうにしたり、聞いてるふりをするなんてもちろん無い。

約束を守る

一度「やる」と言ったことを、しっかりとやり遂げる。
忘れたり、すっぽかしたりなどありえない。

勤怠が良い

急に休んだり、平気で遅刻をしたりしない。
もし休む場合は、事前にスケジュールを調整し、その日の引き継ぎをしっかりしておく。

感謝を忘れない

誰かに恩を受けたときに、お礼を言うことを忘れない。
小さなことでも、「この前はどうも〜」くらいのニュアンスで必ず謝意を伝える。

他人の仕事に興味を持つ

職種や立場にかかわらず、他の人がやっている仕事に興味を持つ。
そして自分ができる範囲で、手伝ったりアドバイスをしたりする。

 

まとめ

お分かりだと思うが、これらは全て誰にでもできることだ。

特殊なスキルを必要としない。
その気になれば小学生だって出来る。

しかし、誰もなかなかやろうとしないことでもある。


繰り返すが、彼は技能的には優れた点はない。
だがチームに無くてはならない、替えのきかない存在だ。

彼は一人では大したことは出来ない。
だが多くの人を巻き込んで、大きな成果を成し遂げる。

彼を見ていると、仕事というのは、やはり人と人なんだと思わされる。

 

単純な仕事はAIに奪われていくと言われる時代。
これからは彼のような人間が、より重要になっていくのだろう。