失敗プロジェクトの特徴
ぶっちゃけると私、今かなりの失敗プロジェクトで働いています。
いやー、毎日しんどいですね。
というわけで、今までの経験を振り返って、失敗プロジェクトの特徴というものを考えてみました。
一つでも当てはまると要注意です。
成功を信じられない
最も大事なのはこれ。
「どーせ上手くいかねーよ」とメンバーが思ってしまうと、もうどうにもなりません。
そして現在、我らがチームはそんな状態でございます……。
よく言われることですが、リーダーの一番の仕事は、メンバーに成功を信じさせることです。
それが出来ない人は、他の仕事がどんなに得意でも、リーダーになるべきではないと思います。
(そんな人は仕事も出来ないと思いますが…)
自由な意見が出ない
で、なんで成功が信じられないかということ、「一部の人が勝手に決めてしまう」から。
偉い人(もしくは声のでかい人)達だけで勝手に話を決めてしまい、結果だけが降りてくる。
メンバーが意見を言ったとしても、ろくに聞き入れてもらえない。
あまつさえ少しでも間違ったことを言うと、まるで悪いことをしたかのように責められる。
そんなチームに魂を預けられるわけがありません。
そりゃあ素人意見ばかりで、経験ある人から見たらズレたことばかり言ってるんでしょうが、そんなことは問題じゃありません。
自主性と納得感を持つことが大切なんです。
ゴールが共通ではない
メンバーの働く目的が「プロジェクトの成功」ではなく、「自分の仕事を片付ける」になってしまっている状態ということです。
なぜって?
上記の通り、仕事に裁量と許容が無いからです。
「絶対にミスをするな」「言ったとおりにやれ」
という言われた場合、人は必要なことだけとっとと終わらせようとします。
協力や改善なんてゴメンです。
だってその方が楽だもの。
「チームがバラバラだ」とリーダーがお嘆きの場合、原因のほとんどは、そのリーダー自身にあるように思います。
(もしくは、一部に強烈に腐ったミカンがいるか)
チームの成長を目指してない
「全員の強みが発揮できるようにするのがリーダー仕事だ」というのは、かのドラッカー先生のお言葉です(確か)。
ですが、それは短期の場合に限ります。
長期に渡るプロジェクトの場合、苦手なことや余計なことにもトライさせ、少しずつでもメンバーを成長させていかないと失敗します。
なぜなら、プロジェクトは後半になるほど難しくなるからです。
特にエース級の人が常にでしゃばってる状態はかなり危険です。
プロジェクト中にリーダーを交代するくらいの気構えで行かないと。
リーダーに真に求められるのは、任せる勇気だと思うのです。
叱る人、怒る人がいない
別に烈火の如く怒り狂う必要はありませんが、「それ駄目だよ」ってちゃんと言える人がチームには必要です。
そりゃ笑顔で働くことが大切なのはもちろんですが、ぬるいのと混同してはいけません。
何か問題があっても「なあなあ」になるチームは、必ず崩壊します。
そして殆どの場合、その役割はリーダーに求められます。
(だって叱るのって面倒だもの)
良いリーダーの条件とは、「楽しい」と「ぬるい」の違いをちゃんとわきまえている人のことだと思います。
ブラック環境である
最後にこれ。
原因ではなく結果ですが、失敗プロジェクトは例外なく、超絶ブラックな労働を強いていました。
逆に「仕事をしなさすぎて失敗した」なんてチームは聞いたことありません。
まあ仕事が上手く行かないからこそ、長時間労働でカバーしようとした結果なのでしょう。
本来やるべきなのは、なぜ想定通りの成果が出ないのかを調べて、改善することです。が、現実には色々な方面からプレッシャーがかかるので、なかなかムズカシイ……。
終わりに
色々書きましたが、失敗プロジェクトには失敗プロジェクトなりの楽しさや学びがあるので、一概にダメとも言えません。
チャンスもきっと失敗プロジェクトの方が大きいと思います。
本当に大事なのは、どんな状況でも前向きな気持ちを忘れずに、自らの力で苦境を切り開いていく気概でしょう。
ただ、終電帰りや休日出勤はもうキツイです。ほどほどにして下さい……。